特定調停へ

 ネットで調べて、自分に残された方法は特定調停しかないと決意。特定調停を経験された方のサイトを片っ端から見て、経験者の方にメールで質問したりして知識と情報を得ていく。その一方で、経験者の方から、申し立てた際に債権者の方に知らせる文書の書き方などを教えてもらったり、現在の債務総額の把握と、返済している金額を確認して愕然とする。いつの間に、こんなに借金を作っていたのか・・本当に恐ろしくなる。

 2001年12月21日、市内の簡裁まで行き、緊張しながら書類をもらい説明を受ける。自宅で債務額を書類に書き込みながら、ネットで知識を得た「法定利息」というものがあることも知る。自分が借りているカード会社の利息を調べてみて驚く。1社以外は、全て20%以上の利息を取っていた。しかし、これは別に違反なわけではない。いかに自分が利息に関しても無知だったのか思い知る。

 12月25日、もはや官公庁は御用納めも間近というこの日、簡裁に書類提出し、同時に債権者の方々へも調停申し立てた旨の通知書を郵送する。これが後々、多少のトラブルとなった。
 書類を受理してもらい、いわゆる資力調査が行われるのは来月の22日になるとのこと。あまりの先のことに呆然とし、既に返済日も近く、そのことを受け付けの方に話すと、あっさりと「支払ってください」とのこと。まさかそのような言葉が返ってくるとは思わずに、しばし言葉を失っていたら「支払うのなら全社に支払い、不公平になりますから払わないのなら一切払わないでください。返済のことに関しては簡裁ではアドバイスはしかねます。」とのこと。調停が混んでいると聞き、「こんな田舎でも借金で困ってる人がいるんだ」ということに不謹慎ながらも少しだけホッとする。

 翌日、簡裁から職場に電話がある。(もちろん、相手は電話では名乗っていない) 何事かと思っていたら、私が債権者の方に郵送した通知のことで数件の問い合わせがきているとのこと。簡裁でファックスで相手方から送ってもらい、内容を確認してそのことで電話したとのこと。郵送した通知書の内容があまりに専門的でよくできていたため、司法書士か誰かに頼んで作成してもらったのかと聞かれ、自分で作成したと答える。

 不安を抱えたまま、年を越す。と同時にカードの契約時の書類や取引明細や給料明細などを集める。契約時の書類は、もう捨てているものも多く、電話して教えてもらったりする。一応、自分なりに法定利息に引き直して計算した書類も作成する。

 不安なことは山ほどあり、そのひとつが車。ローンは終えていたものの、財産とみなされて処分されるのではないかということ。私の住んでいる地域は・・というか県は、車は生活必需品であり、まさに足そのもの。車がなければ仕事へも行けなくなってしまう。だから県内の人にとっては、車は贅沢品ではないという認識が常識となっている。あって当たり前の物で、一家に数台あるのも普通。まさに家族が皆、持っていると言ってもいいくらい。
 




                                  

HOME

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送